小田急電鉄(9007)の株主優待が、2026年9月末分から順次拡充されます。
とくに注目したいのが、2027年3月末から100株でも優待乗車証4枚とグループ優待券冊子がもらえることです。従来の最低500株から大幅に取得しやすくなります。
「100株では何がもらえる?」「2026年9月の拡充は誰が対象?」「いつ届く?」「長期保有特典は?」という疑問を、公式発表と最新決算をもとに整理します。
この記事でわかること
- 小田急電鉄の株主優待は何株からもらえるか
- 2026年9月と2027年3月の変更点
- 優待乗車証・割引券・長期保有特典の内容
- 優待がいつ届くか、どこで使えるか
- 最新株価・配当・業績と買い時の考え方
小田急電鉄の株主優待は100株からへ拡充
小田急電鉄は株主優待制度を段階的に拡充します。ポイントは次の2段階です。
3年以上の長期保有優待を拡充。対象を1,500株以上から500株以上へ引き下げ。
最低必要株数を500株から100株へ引き下げ。100株でも乗車証と割引券冊子を進呈。
間違えやすい点
100株優待は2026年9月末からではなく、2027年3月31日基準からです。2026年9月末時点で100株だけ保有していても通常優待はもらえません。
100株で何がもらえる?
2027年3月31日時点で100~499株を保有している株主には、年1回、次の優待が送られます。
- 小田急線全線優待乗車証(きっぷ式)4枚
- 小田急グループ優待券冊子1冊
優待乗車証は1枚につき片道1回、小田急線の乗車に使えます。乗車区間が長いほど金額面のメリットが大きくなり、新宿から小田原・片瀬江ノ島方面などの移動と相性がよい優待です。
小田急グループ優待券冊子には、百貨店・スーパー・飲食店・ホテル・レジャー施設などの割引券が含まれます。
500株以上の通常優待と乗車証枚数
500株以上は3月末と9月末の年2回、保有株数に応じた乗車証とグループ優待券が届きます。
| 保有株数 | 乗車証(1回分) | 年間目安 | 優待券冊子 |
|---|---|---|---|
| 100~499株 | 4枚 | 4枚 | 年1冊 |
| 500~999株 | 4枚 | 8枚 | 年2冊 |
| 1,000~1,499株 | 4枚 | 8枚 | 年2冊 |
| 1,500~2,499株 | 10枚 | 20枚 | 年2冊 |
| 2,500~3,499株 | 20枚 | 40枚 | 年2冊 |
| 3,500~4,999株 | 30枚 | 60枚 | 年2冊 |
| 5,000株以上 | 40枚~ | 80枚~ | 年2冊 |
※100株区分は2027年3月末から年1回。500株以上は年2回。15,000株以上では定期券式などの選択肢があります。
2026年9月から長期保有優待が拡充
3年以上継続保有する株主への追加優待は、2026年9月末基準から大幅に拡充されます。最低株数も1,500株から500株へ引き下げられます。
| 3年以上の保有株数 | 追加される長期保有優待 |
|---|---|
| 500株以上 | ロマンスカーミュージアム入館券1枚 |
| 1,000株以上 | 乗車証4枚+ロマンスカーミュージアム入館券1枚 |
| 2,500株以上 | 乗車証6枚+箱根湯寮または木の花の湯入館券1枚+ミュージアム入館券1枚 |
| 5,000株以上 | 乗車証8枚+箱根フリーパス1枚+温浴施設入館券1枚+ミュージアム入館券1枚 |
継続保有の判定は、基準日を含む直近7回の3月末・9月末の株主名簿に、同一株主番号で規定株数以上を保有していることが条件です。途中で株数が基準を下回ると、その株数区分での追加優待を受けられません。
優待はいつ届く?有効期限は?
5月下旬に発送
有効期限:11月30日まで
11月下旬に発送
有効期限:翌年5月31日まで
100~499株の優待は年1回のため、2027年3月末に権利を取ると2027年5月下旬に届く予定です。
グループ優待券はどこで使える?
グループ優待券冊子は、沿線の買い物や食事だけでなく、箱根旅行にも使いやすい内容です。
- 小田急百貨店:対象商品10%割引
- Odakyu OX:買い物割引
- 小田急系ホテル:宿泊・飲食割引
- 箱根海賊船・箱根ロープウェイ:運賃割引
- 箱根湯寮など温浴施設:入館料割引
- 小田急グループの飲食店:利用料金の割引
- ロマンスカーミュージアム:入館料割引
割引率、利用人数、除外日、対象外商品は券ごとに異なります。旅行前には優待券冊子と公式サイトで条件を確認しましょう。
最新株価・配当利回り・必要資金
2026年9月18日終値1,799.5円と、2027年3月期の年間配当予想60円で計算します。
| 保有株数 | 必要資金 | 年間配当予想 | 配当利回り |
|---|---|---|---|
| 100株 | 179,950円 | 6,000円 | 約3.33% |
| 500株 | 899,750円 | 30,000円 | 約3.33% |
| 1,000株 | 1,799,500円 | 60,000円 | 約3.33% |
乗車証は利用区間によって価値が変わるため、一般的な優待利回りを一律には計算できません。100株では年間4枚なので、1枚あたりの実際の乗車運賃を足して配当へ上乗せすると、自分に合った総合利回りを計算できます。
100株の魅力
約18万円で配当利回り約3.33%に加え、2027年3月から乗車証4枚と割引券冊子が加わります。小田急線を利用する人ほど実質的な総合利回りが高くなります。
業績と今後の見通し
2027年3月期第1四半期は、営業収益1,017億35百万円で前年同期比3.5%増、営業利益163億40百万円で6.9%増でした。交通業の輸送人員増や運賃改定などが増収増益に寄与しています。
通期では営業収益4,613億円、営業利益540億円、親会社株主に帰属する当期純利益383億円を見込んでいます。
一方、新宿駅西口地区の再開発は将来の成長材料であると同時に、工事費・金利・完成後の需要など不確実性もあります。鉄道、沿線不動産、ホテル・レジャーの連携で沿線価値をどこまで高められるかが中長期のポイントです。
小田急電鉄株の買い時をどう考える?
優待拡充は魅力ですが、権利確定直前には優待目的の買いが集まり、権利落ち後に株価が下がることがあります。100株優待の初回は2027年3月末なので、焦って2026年9月末までに買う必要はありません。
買い時のチェックポイント
- 100株優待の初回は2027年3月末と確認する
- 小田急線を年4回以上利用するか考える
- 配当60円の継続性と業績を確認する
- 権利落ち後の下落も想定し、余力を残す
小田急電鉄の株主優待が向いている人
- 小田急線沿線に住んでいる、または通勤・通学で利用する人
- 新宿、箱根、江の島方面へ出かける機会が多い人
- 配当と実用的な乗車優待を両方重視する人
- 500株以上を3年以上保有して長期特典を狙える人
反対に、小田急線やグループ施設を使わない人には、乗車証や割引券の価値が低くなります。優待の額面だけでなく、自分の生活圏で使えるかを重視しましょう。
よくある質問
小田急電鉄の株主優待は何株からですか?
2026年9月末までは500株以上が通常優待の対象です。2027年3月末から100株以上へ引き下げられます。
100株では何がもらえますか?
2027年3月末から年1回、小田急線全線優待乗車証4枚とグループ優待券冊子1冊がもらえます。
いつ届きますか?
3月末基準は5月下旬、9月末基準は11月下旬の発送予定です。100株区分は年1回、5月下旬に届きます。
乗車証はロマンスカーで使えますか?
乗車券部分として利用できますが、ロマンスカーに乗る場合は特急券を別途購入する必要があります。
長期保有は何年ですか?
3年以上です。直近7回の3月末・9月末の株主名簿に、同一株主番号で規定株数以上を継続して記録される必要があります。
まとめ
小田急電鉄の株主優待は、2026年9月末から長期保有特典が拡充され、2027年3月末から100株保有者も対象になります。
100株で乗車証4枚+優待券冊子、配当利回り約3.33%という組み合わせは、小田急線を使う人にとって魅力があります。優待の初回時期と利用条件を確認し、株価・業績・再開発リスクも含めて判断しましょう。