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キリンHDから届いた“重要なお知らせ”|貸株サービスで優待が消える落とし穴

💡中間配当の封筒を開けたら、「権利に関する重要なお知らせ」――そんな紙が同封されていたのをご存知でしょうか?

僕自身、キリンHDの株主優待を毎年楽しみにしているのですが、今回の中間配当と一緒に届いた一枚の書面に目を奪われました。

「貸株サービスを利用している場合、株主様の権利が得られないことがあります」

……えっ!?
ちゃんと持ってるのに、優待がもらえないってどういうこと?

確認してみたら、SBI証券の貸株サービスを使っていても、そもそもキリンHDは対象外になっていたんです。


でも、

  • なんでそんな通知が届くのか?
  • もし貸株されてたらどうなってたのか?
  • そして、過去にどんなトラブルが起きたのか?


この記事では、

  • キリンHDから届いた“重要なお知らせ”の意味
  • 貸株サービスで株主優待が消えてしまう仕組み
  • 実際にあったトラブルと補償の有無
  • なぜ企業がこんな通知を出すのか?
  • 投資初心者がやりがちな失敗と対策

を、初心者にもわかりやすく、体験ベースで徹底解説していきます。

🧃キリンの優待が届いてホッとしている方、来年もちゃんともらうために、ぜひ最後までご覧ください!


目次
  1. 📘 貸株サービスってなに?仕組みをやさしく解説
  2. 🔍 配当はもらえるのに、なぜ株主優待は消えてしまうの?
  3. 💰 貸株って実際いくらもらえるの?現実を知ろう
  4. 🧨 実際に起きた貸株トラブル事例と補償の有無
  5. 🏢 企業がわざわざ“注意文書”を送る理由とは?
  6. 投資初心者がやりがちな貸株ミスと対策まとめ
  7. 📝 最後に:書面を「捨てないで」読んでよかった

📘 貸株サービスってなに?仕組みをやさしく解説

「貸株(かしかぶ)サービス」とは、
保有している株式を証券会社を通じて一時的に第三者に貸し出す仕組みのことです。

👨‍🏫 ざっくり言うと…

  • 株を持っているだけでは寝かせているだけ。
  • 貸株に出せば、持っているだけで“利息”がもらえる!

そんなメリットがあるため、最近は多くのネット証券がこのサービスを提供しています。


💰 もらえるのは「貸株金利」

たとえば、株価2,500円の銘柄を100株=25万円ぶん保有していたとして、
年0.1%の貸株金利だと、受け取れるのは…

👉 年間250円/月20円ほどです。

銘柄によって金利は異なりますが、ほとんどの大型株は0.1〜0.2%程度。
つまり、数十円〜数百円の世界です。


⚠️ でも、実は“見落としがちなデメリット”も…

貸株サービスを使うと、
「株主名簿に名前が載らなくなる」
という仕組み上の落とし穴があります。

それによって…

  • 📦 株主優待がもらえない
  • 🎁 継続保有条件がリセットされる
  • 💸 議決権や招集通知も来ない

というリスクが発生することがあるのです。


📌 実際に今回届いた「キリンHDからの重要なお知らせ」は、まさにこの“貸株リスクによって優待をもらえない”可能性を注意喚起するための文書だったのです。


次章では、なぜ配当金はもらえるのに、株主優待は消えてしまうのか?
初心者が混乱しやすいこの違いを、丁寧に解説していきます👇


🔍 配当はもらえるのに、なぜ株主優待は消えてしまうの?

「貸株を使ってても、ちゃんと配当金もらえてるし問題ないでしょ?」

…実はここに、初心者がハマりやすい最大の落とし穴があります。


💸 配当金は“もらえるっぽく見える”けど…

たしかに、貸株中でも「配当金相当額」というお金が入ってきます。

でもこれ、正確には配当金ではなく“調整金”扱い
税制や名義の扱いもまったく違います。


📦 株主優待は“名簿に名前がないと絶対にもらえない”

ここが大きな違いです。

  • 配当金は企業が「株を持っていた人」に払うお金。
  • 株主優待は「株主名簿に載っている人」だけが対象。

つまり、貸株に出して名簿から外れていると…

  • ✅ 配当:調整金で受け取れる(なんとなくカバーされる)
  • ❌ 優待:そもそも権利が発生しない

この非対称な仕組み、かなりややこしいんです。


🧾 キリンHDの“あの書面”が届いた本当の理由

だからこそ、企業側はこういう書面を送ってきます👇

「貸株をしていると、名簿から外れてしまう場合があるよ。
その場合、株主優待や継続保有のカウントが消える可能性があるから注意してね」

という予防線なんです。

実際には今回のキリン株はSBI証券の貸株対象から外れていましたが、
企業としては“後出しでクレームを避けるため”に全株主へ注意文書を送っているという背景があります。


📌 次章では、いよいよ本題へ。
「で、貸株っていくらくらいもらえるの?」
→ 金額を知ったら、やる気がなくなるかも…?



💰 貸株って実際いくらもらえるの?現実を知ろう

「でも、ちょっとでもお金がもらえるなら貸株ってお得なんじゃないの?」

…と思いますよね。
正直、僕もそう思っていました。

でも、実際の金額を見たら──思わず言葉を失いました。


🧮 年利0.1%〜0.2%がほとんど

貸株で得られる金利は、銘柄によって異なりますが…

  • 🔹 メジャー銘柄(キリンHD、NTT、KDDIなど):年利 0.1〜0.2%
  • 🔸 人気急上昇銘柄や貸借需給が特殊な場合:年利1%以上もまれにあり(ただし超不安定)

📉 具体例でシミュレーション

たとえば、あなたがキリンHDを100株=25万円分持っていたとしましょう。

  • 年利0.1% → 年間 250円
  • 年利0.2% → 年間 500円
  • 月に換算すると…たった20〜40円程度

しかもこれ、税引前の金額です。
税金引かれたらさらに目減りします。


😱 数十円のために、数千円の優待を失うかも?

一方、キリンHDの株主優待は…

  • 自社製品セットが 1,000〜3,000円相当
  • 長期保有でグレードアップの可能性あり
  • しかも“もらって嬉しいもの”が届く体験つき

📌 つまり──

✅ 貸株で得られるのは、月にコンビニコーヒー1杯分くらい
❌ その代わり、数千円の優待と継続保有のカウントがリセットされるかもしれない

これ、どう考えても“割に合わない”と思いませんか?


次章では、実際にこうした“貸株で優待を失った”過去のトラブル事例を見ていきます👇
「まさか自分が…」と後悔しないために、ぜひ知っておいてください。



🧨 実際に起きた貸株トラブル事例と補償の有無

ここまでは「優待がもらえなくなる仕組み」と「貸株のリターンの少なさ」をお伝えしてきました。

でも実際に、

「本当にそんなことあるの?」

「本当に優待が消えるの?」

そう思う方もいるかもしれません。

ここでは、過去に実際に起きた貸株トラブルの事例を紹介します。
そして、補償はあったのか?についても、はっきりお伝えします。


🕵️‍♂️ 事例①:楽天証券で“勝手に貸株ON”問題(2020年9月)

2020年9月、楽天証券で「信用貸株サービス」がスタート。
このとき、多くのユーザーの設定が初期状態で“貸株ON”になっていたことが話題に。

  • 気づいたら全銘柄が貸し出されていた
  • 権利付き最終日を挟んで名簿に載らず
  • 優待が届かない/継続保有がリセットされた
  • → クレーム続出

🙅‍♂️ 補償:一切なし

👉 楽天証券は「設定はお客様自身の責任」として、個別の補償には応じず。
のちに「株主優待優先コース」を導入し、初期設定UIも改善されました。


🕵️‍♂️ 事例②:JR系・ANAなどの“単発優待銘柄”

  • JR東日本・ANAなどの交通系銘柄
  • 「権利確定日1日」だけの判定で優待がもらえるタイプ
  • → その日だけでも貸株に出ていたらアウト
  • → 結果、株主なのに優待券が一切届かないという事例が複数確認されている

🙅‍♂️ 補償:なし

👉 貸株中に「名簿に載らなかった」ことが理由とされ、証券会社も企業も対応せず。


🕵️‍♂️ 事例③:JT・KDDIなど“継続保有優待グレードアップ”銘柄

  • JTやKDDIなど、3年以上保有で優待がグレードアップする銘柄で…
  • 貸株のタイミングで名義がリセットされ、「1年目扱い」に戻されてしまった事例も。

🙅‍♂️ 補償:当然なし


📌 補償はあるのか?答えは「No」

証券会社の貸株サービスには、以下のような規約が明記されています

「貸株中は株主名簿に記載されず、優待や議決権などの権利を受けられないことがあります」
「当社はそれに関する損失を一切補償いたしません」

つまり──

  • 📢 貸株による優待消滅は完全に“自己責任”
  • クレームを出しても補償されません

🧃 キリンHDが送ってきた「権利に関する重要なお知らせ」は、
まさにこうしたトラブルを未然に防ぐため、“企業側が予防線を張っている”ということなんですね。


次章では、実際に僕が届いた書面をふまえて
「なぜ企業がわざわざ注意文書を送ってくるのか?」
という深堀りをしていきます👇


🏢 企業がわざわざ“注意文書”を送る理由とは?

さて、この記事のきっかけとなった
キリンHDから届いた「権利に関する重要なお知らせ」
──これ、なんでわざわざ送ってくるのでしょうか?


📬 書面の内容はこんな感じ

  • 「貸株サービスを利用している場合、株主の権利が得られないことがあります」
  • 「継続保有条件を満たさなくなる場合があります」
  • 「証券会社によって対応が異なりますので、ご自身でご確認ください」

…こうした注意書きが、配当計算書と一緒に静かに同封されていたわけです。


🤔 これ、実は“過去に起きたクレーム対策”なんです

企業としては、本来こうした貸株の仕組みやリスクは証券会社の管轄です。

でも現実には…

  • 「優待が届かない!」
  • 「継続保有のカウントがリセットされていた!」
  • 「なんで教えてくれなかったの!?」

という怒りの声が、企業の問い合わせ窓口にまで届いてしまうのです。


🛡 企業の本音は「責任を明確にしたい」

だからこそ──

  • 「うちはちゃんと事前に伝えましたよ」
  • 「責任は証券会社 or ご自身の設定にあります」

という、“リスクを伝えるための保険的な文書”を、全株主に送っているのです。


💡 今回のキリンHDも、まさにその一環

実際、SBI証券ではキリンHDが貸株の対象外になっていたため、僕の保有分は問題ありませんでした。
でも企業側からすると、「通知を出しておくことで、あとで揉めないようにする」のが最大の狙いなんですね。


📌 「なんだこれ、関係ないじゃん」で済ませずに、
👉 “貸株で優待が消えるリスク”を再確認するための貴重な一枚だった、というわけです。


投資初心者がやりがちな貸株ミスと対策まとめ

ここまで読んでくださった方は、
「貸株ってそんなに注意しなきゃいけなかったのか…」
と驚いた方も多いはず。

最後に、投資初心者が陥りがちな失敗と、すぐにできる対策をまとめておきます。


❌ よくある“やらかし”例

  • 「とりあえず貸株ONにしてた」
  • 「配当がもらえたから優待も大丈夫だと思った」
  • 「3年以上保有してたのに優待グレードアップされなかった」
  • 「まさか1日だけ貸しただけで優待が消えるとは…」
  • 「勝手に貸株されてた(実際にあった)」

🌀 どれも“あるある”です。過去に大勢がこのミスで泣きました。


🛡 今すぐできる対策5つ

  1. 証券会社の「貸株設定」を必ずチェックする
     → 自動ONになっていないか?知らないうちにONにしていないか?
  2. 「株主優待優先コース」に変更できるか確認
     → 設定しておくと、権利確定日前に自動で株が返却される
  3. 継続保有が必要な銘柄は“絶対に貸さない”
     → JT・KDDI・オリックス・キリンなど、優待の長期保有特典を重視するなら要注意!
  4. 証券会社ごとの対象外リストも確認
     → キリンHDのように最初から貸株不可になってる場合もある(逆に安心)
  5. 少額の貸株金利に惑わされないこと
     → 月数十円より、年数千円の優待の方が遥かに価値がある

✋ 優待投資家ほど「貸株」とは相性が悪い

貸株は“資産を寝かせず働かせる”有効な手段ではありますが、
株主優待を目的に投資している人には、向いていないケースが非常に多いです。

特に「家計を守るために優待を使いたい」「長期保有を前提にしている」なら、
貸株はほとんどの場面でデメリットが上回ります


📝 最後に:書面を「捨てないで」読んでよかった

キリンHDから届いた一枚の紙──
最初はなんとなく読み飛ばしそうになったけれど、
ちゃんと読んでよかったと今は思います。

この記事が、あなたの大切な優待ライフを守るきっかけになれば幸いです🧃✨


👉 実際に届いた「優待の中身」が気になる方はこちらもどうぞ!

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📘 参考にした公式情報

本記事は、下記の公式ページをもとに体験と調査を加えて執筆しています。

▶ キリンHDの公式ページを見る

※株価・配当金・利回りなどの数値は、2025年9月時点の情報をもとに、Kabutan、Yahoo!ファイナンス・SBI証券・各社IR資料などを参考に筆者が独自に集計・算出したものです。市場の状況により変動するため、実際の投資判断はご自身で最新情報をご確認ください。

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