この記事では、2025年5月に開催された『京成電鉄 宗吾車両基地キッズフェスタ』に実際に参加した体験をもとに、
…など、これから参加を考えている方に向けて“リアル”をお届けします!
🧱アクセス・注意点
宗吾参道駅から会場までは、親の気合いが試される道のりだった

最寄りの宗吾参道駅に降り立った瞬間、まず感じたのは「ベビーカー勢にはちょっと厳しいな…」ということ。
エレベーターもエスカレーターもなく、全部が階段構造。荷物も子どもも抱えての移動はなかなかハードモード。

…と思いきや、そこには京成スタッフのお兄さんたちの神対応がありました。
「運びましょうか?」と自然に声をかけてくれる姿勢に、こちらもホッとしたし、何人も配置されていて本当に助かった。
赤ちゃん連れの方には少しハードルはあるけれど、サポート体制はしっかりしている印象。

徒歩10分?いや、子ども連れなら15分コース

会場までは公式では「徒歩10分」とのことでしたが、子どもの足では15分以上かかりました。
しかも、道中は基本的に田舎道。歩道はほとんどなく、車と並走する区間も多くて狭めです。

ただ、ところどころに警備のおじいちゃんが立って誘導してくれていたので、不安は少なかったです。
じゃり道などはなく、舗装されたアスファルト。ベビーカーでもなんとか進める道でした。

駐車場は?→駅前は満車、我が家は5駅手前でパーク&ライド

宗吾参道駅前の青空コインパーキングは、到着時にはすでにすべて満車状態。
田舎駅なので台数も限られ、空きを探すのは現実的ではありません。

我が家は、5駅手前の京成臼井駅に車を停めて、そこから電車で向かう“パーク&ライド”方式を選びましたが、これが大正解。
帰りも楽でしたし、同じような家族連れもちらほら見かけました。
ちなみに、京成佐倉駅にも1日400円で停められるパーキングがあったので、そこでもよかったかなと後で思いました。
受付は安心感ばっちりの“子どもファースト”空間だった
会場入り口では、当選者のみがリストバンドを装着して入場。
受付では当選はがきと人数をしっかり確認され、子ども連れ以外の入場は制限されていました。
実際に、知的障害のある方が1人で入場しようとしていた場面もありましたが、スタッフが丁寧に対応していました。
“子どもが主役のイベント”というスタンスが徹底されていて、安心感がありました。
12時前に会場に着いた時点でも、受付での待ち時間ゼロ。全体的に混雑感はありませんでした。

盲点だったのは…授乳スペースとおむつ交換所の不親切さ
一点、赤ちゃん連れ参加者として強く感じたのが授乳&おむつ交換スペースの不便さです。
- テントがひとつしかない
- 広さがなく、ベビーカーは“無理やり突っ込む”感じ(中には扇風機設置あり)
- 看板が遠く、実際の場所には案内がなくて迷う人が多数
途中でスタッフが慌てて表示をつけてくれましたが、最初から目立つ表示や案内係がいれば混乱は防げたはず。
お昼を過ぎると、授乳スペース待ちの列や、場所がわからずウロウロする方々の姿も目立ちました。
一方で、場所やスペースにも限りがあり、ここしかないだろうなーっていう感じもしました。
当日は、曇りで気温も高くなかったため蒸し暑さは感じませんでしたが、晴れていたらちょっと大変だったかもです。
改善を期待したいポイントです。
駅と会場の間に何もない問題
最後に一言。
駅から会場までの間、コンビニも飲食店はありません。
田んぼと空だけが広がる世界なので、赤ちゃんケア用品とかは事前に確保しておくのが絶対おすすめです!
🧱会場に入った瞬間、テンションが上がった
会場に入った瞬間、「あれ?空いてる…?」という拍子抜けと、ゆったり見られる幸せ
会場の宗吾車両基地に足を踏み入れた瞬間、まず感じたのは「えっ、空いてる……?」という意外さ。
これまで鉄道イベントといえば“ぎゅうぎゅう・行列・順番待ち”のイメージだったけど、この京成キッズフェスタはまったく違った。

子ども限定、当選者限定のイベントということもあり、場内はゆとりあるスペース設計&体験待ちもほぼゼロ。
うちの子は並ぶのが苦手だし、赤ちゃん連れでもあったのでこれは本当にありがたかった。
受付すぐの「ミニスカイライナー」に5歳児ダッシュ!

会場に入ってすぐ見えてくるのが、「ミニスカイライナー乗車体験」。
無料で、しかもほぼ並ばず乗れるという神体験。息子ももちろん即ダッシュ。

「手を離さないでね〜」とスタッフに言われた時、しっかりバーを掴んで乗っている姿にちょっと感動したパパ。
いつのまにか、人の話をちゃんと聞いて行動できるようになっていて、ちょっとだけ成長を噛みしめた。
乗れる電車、顔ハメ、最新&懐かしの車両がズラリ!
ミニ列車のほかにも、車両基地ならではの実物の車両展示が充実。
しかも「見る」だけでなく、「自由に乗ってOK」なのがまた最高だった。

会場のあちこちに顔ハメパネルが大量に配置されていて、最新の京成線から懐かしの車両まで勢揃い。
しかも「2025年5月24日 来場記念」と日付入りのものまであって、記念撮影スポットとしても大満足!
会場マップも配布充実!子どもと一緒に冒険気分で回れる
受付で配られる「スタンプラリー冊子」の中には、会場マップが見やすく掲載されていて便利。
さらに、大きな看板マップも各所に設置されていて、迷うことなく見たいブースに向かえる設計だった。


🧱並ばないで楽しめた神体験ベスト3+展示レポ
第1位:最前列で見た「スカイライナー洗車通過」は、息子にとっての伝説に
今回のイベントで一番盛り上がったのは、スカイライナーが本物の洗車機を通過する瞬間。
もともと参加には受付が必要だったけど、我が家は偶然にも見学ゾーンの最前列から観覧できるという奇跡。

「パパ、スカイライナー来るかな?」と目を輝かせていた息子。
本当に来たときには「うわぁぁ!!」と声を上げて大興奮。信じる力が勝った瞬間に、親の自分も鳥肌が立った。
第2位:車内非常通報装置の「本気モードごっこ」に大人も感動
普段まず使うことがない「非常通報装置」。
今回は誰も並んでいなかったので、自然な流れで息子が体験できた。
椅子にのぼって、インターホンのボタンをプッシュ。
「どうしました?」という問いに、息子は「けがにんです」と一言。
「わかりました、これから車掌が向かいます!」という返答を聞いた瞬間――
これは“遊び”じゃなくて、ちゃんとした“体験”だったんだなって思えた。


第3位:巨大クレーンで吊り上げられる実車両に、5歳児まさかのビビって撤退
見どころのひとつ「車両吊り上げ実演」は、車両基地ならではの本気のメカ演出。
イベント中に決まった時間だけ実施される限定プログラムで、まさかの巨大クレーンで実物の電車が宙に浮くという大迫力!

…が、そのスケールの大きさに、うちの5歳児は完全に圧倒されてしまいました。
しかも、流れていたBGMがなぜか可愛いファンシーメロディというギャップも相まって、
「もう帰ろう」モードに突入(笑)。すごいな、怖いな、でもちょっと見たい…そんな複雑な心情が見て取れました。
正直、大人の自分も「本当に吊れるんだ…」と呆然。
写真では何度も見たけど、実際に目の前で見られる機会はレア中のレア。これは現地でしか味わえない衝撃体験でした。
🚆展示コーナーの見どころも充実
現役の3100形や80000系など、最新型の車両から懐かしの保存車両までズラリと並んだ車両展示。
実際に中に入って自由に回れるスタイルで、まるで迷路みたいに探検できたのが面白かった。


そしてもうひとつ印象的だったのが、架線を点検する高所作業車の展示ブース。
これがまさに“縁の下の力持ち”という感じで、普段なかなか見られない働く車の姿に息子も興味津々。
作業員さんが実演で動かす場面もあり、高く上がっていく車の動きに目を見張っていた。
“電車だけじゃない鉄道の裏側”を知る良いきっかけになった気がする。

🍽お昼タイムの快適さと京成の心づかいに感謝しかない
会場には京成グループ系列のケータリング出店があり、焼きそば・たこ焼き・ナゲットなど子連れ向けの軽食が充実。
しかも感動したのは、紅生姜が入っていなかったこと。これは本当にありがたかった!

価格も良心的で、「家族で分けて食べられる」ラインナップに完全に配慮されてた。
こういうところがイベントの本質をよく捉えているなと感心した。
🧡無料でここまで?「京成の本気」が伝わるイベントだった
今回のキッズフェスタは無料&当選者限定の抽選制。
それだけに、「プレミア感」がありつつも、ゆったり楽しめる理想的なファミリーイベントだった。
途中、授乳室トラブルもあったけれど、課長クラスのスタッフが自ら動いて対応していた姿を見て、
「このイベントを成功させたい」という熱意が伝わってきた。
鉄道好きな子どもはもちろん、人混みが苦手な家族にこそおすすめしたい、稀有なフェスです。
🧱まとめとアドバイス
行ってよかった。人混みが嫌いな家族こそ、このイベントは刺さる!
京成電鉄のキッズフェスタ、本当に行ってよかったと思えるイベントでした。
- 抽選制で人数が絞られていたこと
- 対象が子ども連れに限定されていたこと
- イベントそのものが「混まない」「焦らない」設計だったこと
どれもが、“人混みに疲れる系家族”に優しい仕組みだったと思います。
スタッフさんの対応もとても丁寧で、ベビーカーへのサポートや、授乳室の看板トラブルにも柔軟に対応してくれて、
「このイベントを大切に運営しているんだな」という思いが伝わってきました。

来年行く人に向けて、僕からの5つのアドバイス
いつかまた息子と、「次のステージ」で再訪したい
帰り道、息子は「また行きたいね」とぽつり。
イベントの内容も楽しかったけれど、彼の中に“特別な記憶”として残ってくれたことが、親として何より嬉しかった。
次に来るときは、今回やらなかった運転士体験やスタンプラリーにもチャレンジしてくれるかもしれない。
その日まで、この思い出は家族の中にしっかり刻んでおきたいと思います。

最後は、京成パンダとはいっチーズ!