
東京海上HDの株主優待が新設されます。2026年10月に1株を15株に分割し、分割後の100株以上を3年以上保有した株主に、電子マネー等を贈る制度です。
「100株ならすぐに優待がもらえる?」「1株ずつ買えば3年の条件を満たせる?」と気になりますよね。結論からいうと、初回7,500円相当には100株以上・3年以上の継続保有が必要です。慌てて一度に買う必要はありませんが、少額で買い進める期間と優待の保有期間は分けて考えましょう。
この記事でわかること
- 分割後100株と3年保有の条件
- 初回・翌年度・翌々年度の優待利回り
- 分割前後に少しずつ買う場合の注意点
- 配当と優待を合わせた試算、株価下落のリスク

東京海上HDの株主優待は何がもらえる?
2027年3月31日を初回の基準日として、毎年3月末に判定します。対象は分割後の100株以上を3年以上継続保有した株主。初めて条件を満たした年に7,500円相当、翌年以降も条件を保てば年2,500円相当の電子マネー等がもらえます。交換先の詳細は今後の案内を待つ必要があります。
| 優待を受ける年 | 優待額 | 必要な状態 |
|---|---|---|
| 初回 | 7,500円相当 | 100株以上を3年以上継続保有 |
| 翌年度 | 2,500円相当 | 100株以上を継続保有 |
| 翌々年度 | 2,500円相当 | 100株以上を継続保有 |
東京海上HDの2026年8月25日付公式開示で、制度と分割の日程を確認できます。
東京海上HDの株主優待「3年保有」はいつから数える?

判定に使うのは、毎年3月31日と9月30日の株主名簿です。
100株以上を保有する株主として、同じ株主番号で連続7回以上記録される必要があります。
途中で100株を下回ったり、売却などで株主番号の連続性が切れたりすると、それ以前の期間は通算されません。
保有期間の時計
① 少額で買い始める
1株や15株では、まだ100株の条件に届かない
② 100株に到達
その後の3月末・9月末の名簿で確認
③ 連続7回
初回7,500円相当の対象へ
すでに長く持っていた人は、制度開始の2027年3月に初回優待の対象になる場合があります。
一方、2026年に初めて買う人が2027年3月に7,500円を受け取れるわけではありません。
新しく買う人の目安
2027年3月末に初めて100株以上で名簿に載る場合は、条件を保てば 2027年3月 → 2027年9月 → 2028年3月 → 2028年9月 → 2029年3月 → 2029年9月 → 2030年3月 で連続7回。初回優待の判定は2030年3月末が目安です。基準日までに100株へ到達できなければ、その分だけ後ろにずれます。
初回・翌年度・翌々年度の利回りを試算
2026年9月25日終値7,992円を基準に、分割後の理論株価を約532.8円、100株の購入額を約53,280円として計算します。実際の分割後株価や購入額は変わります。
| 受け取る年 | 優待額 | 優待利回り |
|---|---|---|
| 初回 | 7,500円 | 約14.08% |
| 翌年度 | 2,500円 | 約4.69% |
| 翌々年度 | 2,500円 | 約4.69% |
| 3回合計 | 12,500円 | 購入額比で約23.46% |
初回の約14%だけを見ると魅力的です。ただし、新たに買う人には3年以上の待ち時間があります。初回利回りを「毎年続く利回り」と受け取らないことが大切です。
配当も参考にすると、会社が示した2027年3月期の年間配当予想は分割前換算で1株245円です。
分割後100株換算では約1,633円、上記の購入額に対して約3.07%。
これを機械的に足すと初回の総合利回りは約17.15%、翌年度以降は約7.76%ですが、将来の配当額が同じという保証はありません。
分割前後の配当基準日もまたぐため、実際の受取額とは分けて見てください。
まとまったお金がないとき、どう買い進める?

分割前の100株を一度に買うと、この株価では約79万9,200円。家計から一度に出すには大きな金額です。
一方、分割後の100株は理論上約5万3,280円。分割後に少しずつ100株を目指すと、一度に高値づかみするリスクを抑えられます。
| 買い方の例 | 資金の出し方 | 優待期間の注意点 |
|---|---|---|
| 分割後に25株ずつ4回 | 理論価格なら1回約13,320円 | 100株になる前の名簿は条件に入らない |
| 分割前に1株、残りは分割後 | まず約7,992円、後から85株を買い足す | 分割後15株だけでは3年の時計は始まらない |
| 分割前に7株 | 理論上約55,944円 | 分割後105株。ただし分割前の7株保有日を3年の起点とは扱わない |
1株ずつ日を分けて買う方法には、買値を分散できる良さがあります。ただ、株価が上がれば後から買う分の費用も増えますし、下がれば保有分に含み損が出ます。「小さく始める」ことと「優待を早く受け取る」ことは両立しない場合があります。
買い急がないためのチェック
- 生活費や緊急時のお金を取り崩していない?
- 100株に到達する時期を自分で決められる?
- 優待前に株価が下がっても保有を続けられる?
- 100株以上の名簿記録と株主番号を維持できる?
15分割で株の価値が15倍になるわけではない

分割は、1枚のピザを15切れに分けるイメージです。
1株が15株になっても、理論上は1株の値段が15分の1になるため、持っている株全体の価値が突然15倍になるわけではありません。
分割後は少額で買いやすくなる一方、株価そのものの上下は続きます。
東京海上HDは保険事業を国内外で展開しています。災害による保険金支払い、海外事業の変動、為替や市場環境などで業績・株価が動く点も、3年以上持つなら意識したいところです。優待の7,500円より株価の下落額が大きくなる可能性は十分あります。
東京海上HDの株主優待が向いている人・向かない人

向いているのは、生活費に余裕を残しながら100株を目指し、3年以上の長期保有を考えられる人です。
電子マネー等を日常の買い物に使えるなら、優待の価値も実感しやすいでしょう。
向かないのは、すぐに優待が欲しい人や、短期間で株を売買したい人。
長期条件を満たす前に売れば、優待を受け取らずに終わる可能性があります。
よくある質問
Q.2026年に1株買えば、3年後にもらえますか?
A.1株だけでは対象になりません。3月末・9月末の名簿に、分割後100株以上を同じ株主番号で連続7回記録されることが必要です。
Q.分割前に7株買えば、2027年3月にもらえますか?
A.7株は分割後105株ですが、2027年3月時点で3年以上の条件を満たせません。株数を満たすことと保有期間を満たすことは別です。
Q.毎年7,500円ですか?
A.いいえ。初回が7,500円相当、翌年度以降は継続保有を条件に年2,500円相当です。
まとめ|少額で始めても、優待の時計は100株から

東京海上HDの新設優待は、初回7,500円相当という数字が目を引きます。
ただし、分割後100株以上を3年以上持つことが前提。初回の高い利回りと、受け取るまでの待ち時間をセットで見るのが大切です。
まとまった資金を一度に入れにくい場合は、分割後に予算を決めて買い進める方法もあります。
その場合、100株に到達するまでは優待の3年に算入されないことを忘れずに。
優待だけを理由に無理な購入をせず、家計と株価の変動に耐えられる範囲で判断しましょう。
参考資料:東京海上HD「株式分割および株主優待制度の導入について」(2026年8月25日)制度と試算は2026年9月26日時点で確認しました。
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※株価・配当金・利回りなどの数値は、執筆時点の情報をもとに、Kabutan、Yahoo!ファイナンス・SBI証券・各社IR資料などを参考に筆者が独自に集計・算出したものです。市場の状況により変動するため、実際の投資判断はご自身で最新情報をご確認ください。