株主総会といえば、
ちょっとしたお土産があったり、企業PR動画が流れたりと、
「行ってみると意外と楽しいイベント」というイメージを持っている人も多いと思います。
僕自身、これまでに
📦 SBIグローバルアセットマネジメント
📦 ビックカメラ
など、お土産ありの株主総会に参加してきました。
そんな中、今回届いたアジア航測の招集通知には、
はっきりとこう書かれていました。

「なお、お土産の配布はございません。」
……ここまで明言されている株主総会、
今まで行ったことがありません。
- 「書いてあっても、何かしらもらえたりしない?」
- 「本当に“何もくれない”株主総会って存在するの?」
そんな素朴な疑問が湧き、
検証のつもりで参加してみることにしました。
結果から言うと、
本当に何もありませんでした。
もらえたのは、株主出席票のみ。
ただし――
“何もなかった”からこそ見えたものも、確かにありました。
を、実体験ベースで正直にまとめていきます。
お土産目当ての人には向かないかもしれませんが、
「この会社、何をやっているのか」を知りたい人には、
意外と面白い体験でした。
- 🏢 アジア航測 第78回定時株主総会の概要
- 🗼 会場は新宿NSビル|業務イベント感の強い雰囲気
- 📋 当日のスケジュール掲示も超シンプル
- 🎫 受付は本当に“ただの受付”
- 🎫 もらえたものは、株主出席票のみ
- 👔 会場内の雰囲気|正直、ちょっと場違い感はある
- 🤔「この人たち、社員じゃない?」と思う瞬間が何度もあった
- ⚠ 個人投資家向け注意点|これは知っておいた方がいい
- ❓ 質疑応答は1名だけ。でも、内容は意外と濃かった
- 🌍 能登地震を例に語られた「航空測量」のリアルな価値
- 🌱 海の藻場とCO₂吸収の話が、意外と刺さった
- ✍ 正直な感想|文字だけでは分からない。でも、聞くと伝わる
- 📈 なぜアジア航測を長期保有しているのか
- 🧠 株主総会に行って感じた“意外な価値”
- 😅 正直な本音|楽しかった?つまらなかった?
- ⚠ 個人投資家がこういう株主総会に行くときの注意点
- 🔭 次は「何も書いていない」株主総会へ
- 📝 まとめ
🏢 アジア航測 第78回定時株主総会の概要
今回参加したのは、
アジア航測株式会社(9233) 第78回定時株主総会です。
まずは、基本情報
- 📅 日時:2025年12月17日(水)10:00〜10:30
- 📍 場所:新宿NSビル 30階 スカイカンファレンス
- ⏰ 所要時間:約30分
- 👥 出席株主数:体感で50名ほど
時間も短く、かなりコンパクトな株主総会でした。
🗼 会場は新宿NSビル|業務イベント感の強い雰囲気


会場となった新宿NSビルは、
新宿駅からもアクセスしやすい大型オフィスビル。
ビルに入ると、吹き抜けの広い空間に
ちょうどクリスマスツリーが設置されていて、
雰囲気だけ見ると少し華やかです🎄
ただし――
この時点で「株主総会っぽい賑やかさ」は、ほぼありません。
一方で、人が通る場所には、
「株主総会はこちらです」と書かれた紙を持つ誘導の人が何人もいました。
あくまで
平日の業務イベントが淡々と行われている
そんな空気感でした。
📋 当日のスケジュール掲示も超シンプル

エレベーターホール付近にあった
当日のスケジュール掲示を見ても、
・他のイベントはほぼなし
・「アジア航測 第78回定時株主総会」が1枠あるだけ
という、非常に静かな構成。
「今日は株主総会の日なんだな」と
分かる人だけが分かるレベルの案内でした。
🎫 受付は本当に“ただの受付”
受付で行われたのは、以下のみ。
- 株主出席票の提出
- 出席確認
- (忘れた人向けの)招集通知が置いてある
以上。
お土産配布コーナー
パンフレット
ノベルティ袋
企業PR映像
一切なし。
「あ、今日は本当に“そういう日”なんだな」と、
ここで完全に理解しました。
🎫 もらえたものは、株主出席票のみ

結論から言うと、
もらえたのは株主出席票のみです。
招集通知に書かれていた通り、
「なお、お土産の配布はございません。」
この一文に、
一点のウソもありませんでした。

逆に言えば、
企業としてはとても誠実。
「書いてないけど、実は…」
みたいなサプライズは期待しない方がいいです。
👔 会場内の雰囲気|正直、ちょっと場違い感はある
会場に入って、まず感じたのがこれ。
スーツ率、めちゃくちゃ高い。
体感では
👔 スーツ姿の男性が大多数
🧥 若い人もいるが、ほぼビジネスカジュアル
👕 私服の人は、自分を含めてほんの数人
という感じでした。
「株主総会=個人投資家の集まり」というより、
業務説明会に近い空気感。
正直、
私服で来ていると、ちょっと浮きます。
🤔「この人たち、社員じゃない?」と思う瞬間が何度もあった
周りを見ていて、ふと感じたのが、
- 年齢層が若め
- 服装がきっちりしすぎている
- 会場の動きに慣れている感じ
「これ、株主というより、大株主の会社の人が来てるんじゃない?」
もちろん真実は分かりませんが、
そう感じる人がかなり多かったのは事実です。
👉 個人投資家として行くと、完全アウェー感はあります。
⚠ 個人投資家向け注意点|これは知っておいた方がいい
このタイプの株主総会に行くなら、
事前に知っておいた方がいいポイントがあります。
✔ 私服=ダメではない
服装のルールはありません。
私服でも問題なく入れます。
✔ ただし、浮くのは事実
お土産あり総会のような
「和やかさ」「雑談感」はほぼありません。
✔ 周囲の空気を楽しめるかが分かれ目
- 場違い感をストレスに感じる人
- 「へぇ、こういう世界なんだ」と楽しめる人
ここで満足度は大きく分かれます。
ちなみに僕は、
完全に後者でした。
❓ 質疑応答は1名だけ。でも、内容は意外と濃かった
質疑応答に手を挙げた株主は、1名のみ。
ただ、その内容が意外と印象に残りました。
🌍 能登地震を例に語られた「航空測量」のリアルな価値
質問は、
今期の業績修正があるのかどうかというもの。
それに対する説明の中で、
アジア航測の事業内容が具体例とともに語られました。
- 能登地震後、航空測量で地理上のリスクを把握
- その後の豪雨で、リスクがさらに変化
- 測量データをもとに、
- 災害備蓄品の安全な保管場所のアセスメントが可能になる
文字だけで見ると難しい話ですが、
「なるほど、そういう使われ方をするのか」
と、少しずつイメージが湧いてきます。
🌱 海の藻場とCO₂吸収の話が、意外と刺さった
さらに印象的だったのが、
CO₂吸収に関する話。
- 森林よりも
- 海洋の藻場の方が
- CO₂を多く吸収することが分かってきている
その藻場を、
アジア航測のシステムで測量・調査しているという話でした。
この説明をしている常務取締役が、
本当に楽しそうに、目をキラキラさせて話していたのが印象的で。
聞いているこちらも、
「この会社、将来の仕事してるな…」
と感じてしまいました。
✍ 正直な感想|文字だけでは分からない。でも、聞くと伝わる
正直に言うと、
全部を完璧に理解できたかと言われると、怪しいです。
でも、
・自分たちが生きていくために
・社会として必要な仕組みを
・本気で作ろうとしている
それだけは、
はっきり伝わってきました。
こういう話は、
IR資料や決算短信を読むだけでは、
なかなか感じ取れません。
「株主総会って、
実際に聞かないと分からないこともあるんだな」
そう思えた瞬間でした。
📈 なぜアジア航測を長期保有しているのか
アジア航測の株は、
優待目的ではなく、長期保有前提で持っています。
何よりも、
簡単に潰れる会社ではないと感じられる点が大きいです。
今回の株主総会で聞いた話を通して、
「やっぱりこの会社、
社会インフラのど真ん中を支えてるな」
という認識が、
より強くなりました。
🧠 株主総会に行って感じた“意外な価値”
今回の株主総会、
正直に言えば、華やかさはありません。
- お土産なし
- PR色ほぼなし
- 質疑も最小限
でもその分、
- 事業の話に集中できた
- 説明する人の“本気度”が伝わった
- 数字では見えない価値を感じられた
という体験がありました。
「株主として、この会社をどう見るか」
を考えるには、
とてもいい時間だったと思います。
😅 正直な本音|楽しかった?つまらなかった?
これは、はっきり言います。
👉 楽しかったです。
ただし、
それは「お土産がある株主総会の楽しさ」とは、
完全に別物。
- 周囲の空気を観察するのが楽しかった
- 自分が少数派である感覚が新鮮だった
- 普段接点のない世界を覗けた感覚があった
一方で――
お土産がある株主総会の方が、
何倍も楽しいのは、言うまでもありません。
これはもう、間違いないです(笑)
また、株主総会終了後、出口付近で社長以下取締役が一列に並び、
一斉に「本日はありがとうございました。」と挨拶とお辞儀をしていて、
思わず、体育会系の業界なんだな〜と感じずにはいられませんでした。
SBIグローバルアセットマネジメントは、社長が1人1人の株主に対してお見送り。
ビックカメラは、経営陣の姿はなく、元気な社員がお見送り。
こういう部分も会社によって全然違うので、新鮮でした。
⚠ 個人投資家がこういう株主総会に行くときの注意点
最後に、
個人投資家向けの注意点をまとめておきます。
「何を期待して行くか」で、
満足度は大きく変わります。
🔭 次は「何も書いていない」株主総会へ
今回で、
「お土産はございません」と明記された株主総会は、
本当に何もないことが分かりました。
なので次は、
👉 招集通知に何も書いていない会社の株主総会
に行ってみるつもりです。
- 書いてない場合、実際どうなのか
- 雰囲気は今回と違うのか
- 個人投資家としての居心地は?
このあたりを、
引き続き検証していこうと思います。
優待×総会の満足度は?
「行ってよかった」と思えた理由を正直レビュー。
お土産あり?緊張感あり?
個人投資家が体験したリアルな臨時株主総会の空気感。
お土産はないがカレンダーはある?
初参加でも安心な王道タイプの総会体験。
📝 まとめ
- 「何もない」株主総会は、確かに存在する
- でも、行ってみないと分からない価値もある
- お土産目的なら向かない
- 事業理解・長期目線なら、一度はアリ
株主総会は、
会社の“素顔”が一番見えやすい場所なのかもしれません。
次の株主総会レポも、
また記事にしていきます。
📦 生活がちょっとラクになる!人気の株主優待まとめ
本記事は、下記の公式ページをもとに体験と調査を加えて執筆しています。
▶アジア航測の公式ページを見る※株価・配当金・利回りなどの数値は、執筆時点の情報をもとに、Kabutan、Yahoo!ファイナンス・SBI証券・各社IR資料などを参考に筆者が独自に集計・算出したものです。市場の状況により変動するため、実際の投資判断はご自身で最新情報をご確認ください。