理研ビタミンの株式購入を始めて、もうすぐ4年。
きっかけは、ちょうど理研ビタミンの中国子会社で不正会計が発覚し、株価が大きく下がっていた頃でした。
「こういうときこそ拾っておこう」と、100株だけ買ってみたあの銘柄。
それが今では、配当も増え、長期保有優遇もついて、年2回・2,000円相当の食品セットが届くようになりました。
📦 今回は、そんな理研ビタミン(4526)の株主優待について、実際に届いた優待品の写真を交えながら、こんな視点でまとめています。
食品系の優待って「もらっても使わないやつ多いよね…」って思ってませんか?
でも、理研ビタミンは違います。
実際に使える、むしろリピートしたくなる、そんな“地味に最強”な優待の魅力を、リアルな保有者目線でお伝えしていきます。
理研ビタミン(4526)ってどんな会社?
― ノンオイルドレッシングと海藻の“隠れたトップ企業”
理研ビタミンは、東京に本社を構える1949年創業の老舗食品メーカー。
名前だけ聞くと「ビタミン剤?」と思われがちですが、実は家庭用・業務用の食品素材・調味料・海藻製品で、高いシェアを誇る“縁の下の力持ち”のような企業です。
🔸 主力ブランドといえば「リケンのノンオイル」シリーズ。
→ ノンオイルドレッシングの分野では、なんと国内シェア60%超のトップシェアを維持しています。
🔸 もうひとつの柱が「カットわかめ」などの海藻商品。
→ 特に国産カットわかめは、市場シェア35%以上を占める隠れたリーディングブランドです。
さらに食品事業だけでなく、こんな分野にも力を入れています。
🧪 改良剤(乳化剤や食品添加物)
🩺 ヘルスケア素材(機能性食品や医薬品原料)
とくにマレーシアにある乳化剤工場は、アジア全域への輸出拠点となっており、海外比率も売上の3割超と高め。
今後も成長余地が大きい企業です。
派手なCMや知名度はないけれど、
毎日の食卓で“実はお世話になっている”製品をたくさん作っている、
そんな実力派の会社、それが理研ビタミンです。
理研ビタミンの株主優待制度【2025年7月最新】
― 長期保有で“隠れ優待ランクアップ”が狙える!
理研ビタミンの株主優待は、年2回(3月末・9月末)に自社製品の詰め合わせが届く、実用性の高い優待制度です。
保有株数と保有期間によって、もらえる金額がランクアップしていく仕組みになっていて、「長期で持っててよかった…!」と感じられる優待の代表格です。
📦 優待内容まとめ(2025年7月時点)
保有株式数 | 保有期間3年未満 | 保有期間3年以上 |
---|---|---|
100株以上 | 1,000円相当 | 2,000円相当 |
500株以上 | 2,000円相当 | 3,000円相当 |
1,000株以上 | 3,000円相当 | 4,000円相当 |
3,000株以上 | 4,000円相当 | 5,000円相当 |
🎁 年に2回もらえるので、たとえば100株を3年以上保有していると、
年間で4,000円分の自社製品が届く計算になります。
しかも、内容は理研ビタミンの人気商品詰め合わせ。
わかめスープ、だし粉、ノンオイルドレッシング、海藻加工品など、調理で役立つ実用品ばかりです。
📝 僕自身、2021年に購入して約4年近く保有。
いまでは長期保有枠になって、2,000円相当の食品セットが届くようになりました。
このあと、実際に届いた中身を写真つきで紹介していきます!
実際に届いた!理研ビタミンの株主優待(2,000円相当)の中身をレビュー
― 保存性・実用性・おいしさ、全部そろってた
こちらが、2025年7月上旬に届いた理研ビタミンの株主優待品セット(長期保有:2,000円相当)です👇

中身は、以下のような自社商品がぎっしり入っていました。
📌 特にいいなと思ったポイント
- ✅ 常温保存できるものばかり → 保管に困らない
- ✅ 個包装や小袋が多い → 少量使いができてムダが出ない
- ✅ 実際に使うものばかり → 家庭の食卓にちゃんと馴染む
僕のように小さな子どもがいる家庭では、「時短調理」「お弁当作り」「朝食の一品追加」などにかなり役立ちます。
ちなみに、わかめスープはお湯を注ぐだけで味も安定しておいしいし、だし系は普段づかいでどんどんなくなります。
地味なんだけど、「これ、助かる〜!」って優待です。
🎯 豪華さやブランド感では他の優待に劣るかもしれませんが、
“生活密着系の実用品優待”としてはトップクラスの満足度だと思っています。
株価・配当・総合利回りまとめ【2025年7月時点】
― 地味だけど、実は“かなり手堅い”数字でした
2025年7月現在、理研ビタミンの株価・配当・優待をもとに利回りを整理してみます。
📌 株価(2025年7月4日時点)
→ 約 2,731円
📌 年間配当(2025年3月期 実績)
→ 94円/株(中間40.5円+期末53.5円)
📌 来期(2026年3月期)配当予想
→ 110円/株(増配予定・予想配当利回り 約4.0%)
📌 株主優待(年2回/100株)
→ 【3年未満保有】1,000円×2回=年2,000円相当
→ 【3年以上保有】2,000円×2回=年4,000円相当
🧮 100株保有での総合利回り(2025年7月現在)
保有期間 | 年間配当 | 年間優待 | 合計利回り(概算) |
---|---|---|---|
3年未満 | 94円 × 100株=9,400円 | 約2,000円 | 約4.2% |
3年以上 | 同上 | 約4,000円 | 約5.0%以上 |
※配当予想110円を基準にすれば、さらに上昇(最大で5.6%程度)
💡 ポイントは、「配当だけでも平均的な水準」なのに、
優待が“長期保有で倍増”することで、実質利回りがグッと上がること。
しかも、株主優待の改悪リスクが高まりつつあるこの時代に、
理研ビタミンは“地味に安定してずっと続けている”のも安心材料です。
株価と配当金の10年推移【年間最安値ベースで作成】
理研ビタミンの過去10年の株価・配当金の推移を、年間の最安値ベースでグラフにまとめました👇
📊 グラフ:折れ線=株価(年最安値)/棒グラフ=配当金(年配当)

📌 このグラフでは、通常よく使われる「3月末時点の株価」ではなく、
その年の中で最も株価が下がったタイミング=“年間最安値”を採用しています。
その理由はただひとつ。
🔻 2020年12月、中国子会社での不適切会計の発表により、株価が一時「1,214円」まで急落した事実をきちんと記録したかったからです。
実はこの“ショック安”は、2021年3月末にはすでに回復傾向にあり、
年末基準や月足では見落とされがちなんです。
でも、実際にこの時期に買った僕のような株主にとっては、
「たった数日間だったかもしれないけど、あの1,200円台が大チャンスだった」
という実感があります。
📈 このグラフで見ても明らかですが…
✅ 株価は2020年に底を打ち、そこから右肩で回復中
✅ 一方で、配当はずっと増配傾向で、2025年には3倍超
✅ ショック時に買って今まで保有していれば、値上がり益+配当+優待でトータル利回りは非常に高かった
🎯 つまり、この企業は
- 一時的に問題があっても
- ガバナンスを整えて
- 業績も回復させて
- 株主還元もしっかりしてきた
ということが、この1枚でよくわかります。
このあと、実際にどんなふうに会社が立て直しを図ってきたのか?
「不適切会計からの再出発と、今の将来性」に迫っていきます。
次へどうぞ!
中国子会社での不適切会計と、その後の回復
―「あのとき買ったから今がある」と思える、逆転ストーリー
理研ビタミンを語る上で避けて通れないのが、2020年末に発覚した中国子会社での不適切会計問題です。
📉 このとき、株価はたった数日のうちに
2,000円台 → 1,214円まで急落。
当時はSNSや掲示板でも「理研ビタミン終わったか?」という声も多く見られました。
📌 問題の概要
- 対象は中国の子会社「青島福生食品有限公司」
- 複数年にわたって、売上を過大計上する不正な会計処理を行っていた
- 発覚は2020年12月、同年末のIRで報道され株価が急落
- 会社側は調査報告書を公表し、2021年6月に当該子会社を売却+53億円の債権放棄
🔁 ただし、理研ビタミンはここからの対応が早く、明確でした。
✅ 第三者委員会の調査報告書を公開
✅ 経営陣を刷新し、再発防止策を明示
✅ 問題の子会社は早期に売却し、損失を整理
✅ 財務・ガバナンス体制の強化に着手
結果として、株価は発表から半年以内に1,900円台へ回復。
2022年以降は業績・配当ともに堅調に伸び、現在はショック前の水準を完全に超える位置にあります。
🎯 僕自身、この時期にちょっと上がってきた1,700円で100株だけ買いました。
当時は減配リスクや経営悪化など不安もありましたが、いま振り返ると、
- 「ちゃんと問題と向き合った会社だった」
- 「それを評価して株価は戻ってきた」
と感じています。
このあとのセクションでは、じゃあ今後の理研ビタミンってどうなの?
という「将来性・成長戦略」にフォーカスしていきます。
次へどうぞ!
今後の成長戦略と将来性
― 派手じゃない。でも、確実に積み上げてる。
不祥事を乗り越えた理研ビタミン。
じゃあ今後、どんな方向に成長していくのか?ここが一番気になるところだと思います。
実はこの会社、ド派手な新規事業はあまりありません。
でも、得意分野を深掘りして「安定とニッチ」を武器に成長していくスタイルなんです。
📌 中期経営計画(2024〜2027)の柱
- 国内工場の自動化・省人化で効率アップ
- マレーシアや中国の乳化剤工場の増強
- 健康素材・機能性食品の分野をさらに深掘り
- 海外売上比率を2034年までに35%へ(現状は約30%)
- 投資額は3年間で250億円規模(地道だけど堅実)
🔬 特に注目されているのは「スペシャリティ食品」や「機能性成分」。
→ アレルギー対応/時短調理/健康志向といった、今の市場ニーズに合った製品展開が進んでいます。
🌏 また海外では、アジア・北米を中心に販売網を強化中。
日本食ブームや健康ブームの流れに乗る形で、
ドレッシング・海藻・乳化剤などの需要がじわじわ伸びています。
🧾 配当方針にも注目!
- 配当性向はおおむね30%を維持
- 2025年3月期には過去最高の94円
- 2026年3月期はさらに110円予想
- 「業績が伸びれば還元で返す」という姿勢が明確
🎯 地味だけど、
✅ 本業に強みがあって
✅ 海外もコツコツ伸ばしていて
✅ 配当や優待も堅実に積み上げてくれる
そんな企業って、意外と少ないんですよね。
理研ビタミンの優待投資まとめ|こんな人に向いてる
― ハデさはない。でも、生活に“確実に効く”銘柄です
ここまで読んでくれたあなたに、最後に伝えたいこと。
理研ビタミンの株は、正直「インパクト大!」とか「優待で高級グルメ!」みたいなタイプではありません。
でも、4年近く持ってきた僕が感じているのは、
「これは地味だけど、本当に生活に役立つ優待だな」
「持ってるだけで“食費の節約&家事の時短”になるな」
というリアルな満足感です。
📦 理研ビタミンの優待が嬉しい理由、それは──
✅ 年2回(半年に1回)の定期便のように届く
✅ 自社製品(だし・スープ・ドレッシングなど)の詰め合わせ
✅ 保存性◎、使い勝手◎、味も安定◎
✅ とくに子育て中の家庭では“即戦力”になるアイテムばかり!
朝ごはんやお弁当、あと一品欲しい夕飯、
そういった“毎日のちょっとした場面”で、本当に重宝します。
わが家では、5歳児がわかめスープを気に入り、
ノンオイルドレッシングは妻のサラダ用に定番化。
だし粉や調味料は僕が夜の炒め物や煮物に活用しています。
📌 こんな人には特におすすめ!
- 日常で使える“実用品優待”を探している人
- 株価の安定感と、配当+優待の総合利回りを重視したい人
- 子育て・共働き世帯で、食費と手間を減らしたい人
- 「見栄より実利」を大事にする中長期投資家
🎯 でも、“家庭で確実に活躍する優待”が届き、
さらに長期保有で内容がグレードアップする──
そんな理研ビタミンは、
派手じゃないけど、生活には必ず効いてくる実力派だと胸を張っておすすめできます。
4年間理研ビタミンを保有してわかったこと。僕はこれからも持ち続ける
― 売るに売れない“使える優待”って、こういうことか
正直、理研ビタミンの株って──
📈 僕が買ったのは、2021年初め頃の1,700円台。
あの頃はまだ中国子会社の不適切会計問題の影響で、
「大丈夫かな…?」と迷いながら買ったのを覚えています。
でも、それが今では2,700円台に。
配当も増え、長期優待にもランクアップして、
含み益だけ見れば「利確してもいいかな」と思える状況です。
でも、売れなかった。
というより、売るに売れなかった。
理由はたったひとつ。
📦 この優待が、本当に“生活に効く”から。
半年ごとに届く食品セットは、
調味料やスープなどの“即戦力”ばかり。
子育て家庭のわが家では、毎日のごはん作りに直結して役立つ優待なんです。
株って、「含み益があるうちに売りたい」って誰でも思うけど、
理研ビタミンの優待を経験すると、
「この実用性を手放すのは惜しいな」
「これはもう、“生活の一部”だな」
って、思わされる。
だから僕は、
この銘柄を“ガチホ銘柄”のひとつとして、これからも持ち続けるつもりです。
🎯 理研ビタミンは、
静かに、でも確実に、食卓を支えてくれる企業。
そして株主には、その信頼とともに“ちょっと得した気持ち”を届けてくれる企業です。
✅ この記事が、「実用品優待を探している人」や
✅ 「安心して長く持てる銘柄を見つけたい人」の参考になればうれしいです。
📦 生活がちょっとラクになる!人気の株主優待まとめ
本記事は、下記の公式ページをもとに体験と調査を加えて執筆しています。
▶ 理研ビタミンの公式ページを見る※株価・配当金・利回りなどの数値は、2025年7月時点の情報をもとに、Yahoo!ファイナンス・SBI証券・各社IR資料などを参考に筆者が独自に集計・算出したものです。市場の状況により変動するため、実際の投資判断はご自身で最新情報をご確認ください。