安く買えたし、非常用としても安心――そう思って手にした備蓄米。
でも、いざ炊いて食べてみたら「…あれ?なんかまずい?パサパサしている…」と感じたこと、ありませんか?
実はこれ、けっこう“あるある”なんです。
我が家でも安さにつられて買った備蓄米を炊いたところ、
炊き立てはパサつき気味、香りも乏しく、正直ちょっとがっかりしました。
でもその後、炊き方を工夫したり、別のお米と混ぜてみたり、
「どうにか美味しく食べる方法」を試していく中で、少しずつ見えてきたものがあります。
この記事では、そんな備蓄米で失敗した経験からの学びとして、
…といったことを、実体験ベースでまとめてお伝えします。
「もう一度ハズしたくない」という人こそ、きっとヒントになるはずです。
なぜ備蓄米はまずく感じるのか?

そもそも「備蓄米」とは、災害時などの非常用に備える目的で政府や自治体、時には企業が大量に購入・保存しているお米です。
一定期間が過ぎると市場に放出されたり、安価で販売されたりします。
でも、この備蓄米には、“美味しくない理由”がちゃんとあるんです。
① 古米・古古米になっている可能性が高い
備蓄米は基本的に長期間保存されるため、
市場に出る頃には「精米してから1年〜2年以上経っていることも」珍しくありません。
この状態のお米は“古米(ふるまい)”や“古古米(ここまい)”と呼ばれ、水分が抜けて味や食感が落ちてしまいます。
今回、多く出回る備蓄米は、2022年度や2021年度のものです。
古古古古米と言われるので、精米時期には要注意です。
② 品種が不明 or 複数ブレンドされている
銘柄の指定がないケースも多く、
「○年産 国内産ブレンド米」など、どの地域のどの品種が入っているかわからないこともあります。
これにより、炊き上がりにムラが出やすく、味が安定しないのも特徴です。
③ 保管状態による“独特な臭い”があることも
備蓄中の保管環境によっては、お米にわずかなニオイが移ることも。
これが「なんか変なにおいがする…」という“まずさ”につながる場合もあります。
備蓄米がまずい」というのは、決してあなたの舌が贅沢になったわけじゃなくて、ちゃんと理由のある現象なんです。
しかもこれ、実際に体験した人ならわかると思うけど――
炊飯器のフタを開けた瞬間、「おまえ、ずっと保温してたの?」ってツッコミたくなるような
黄色っぽい炊きあがりと、どこか“倉庫の空気”みたいな独特の匂い。
正直、辟易しますよね。うちもそうでした。
でも、だからこそ“美味しく食べるための工夫”を知っておくと、まだ救いようはあります。
次の章では、実際に我が家でも試して効果があった炊き方やアレンジを紹介していきます。
備蓄米を“少しでも美味しく食べる”炊き方のコツ

備蓄米は、ふつうに炊いてもおいしくなりません。
水分が抜けていたり、品種が混ざっていたり、保存環境の影響を受けていたりと、
炊飯器任せでは立ち上がれない“やさぐれ米”なんです。
でも、いくつかの工夫を加えるだけで、
「これなら全然食べられるじゃん」と思えるところまで持っていくことができます。
【1】浸水時間はたっぷりと。目安は60分以上
まず一番大事なのが、吸水時間です。
古米・古古米は水を吸いづらくなっているので、
最低でも60分は水に浸してあげるのが鉄則。
うちは正直ズボラなので、「夕方セットして夜炊く」「寝る前に仕込んで朝炊く」くらいのゆるさですが、それだけでも芯残りがなくなってふっくら感が段違いになります。
【2】水加減は気持ち多め。1割増しくらいがベスト
次に重要なのが、水加減。
普段通りの目盛りに合わせると、どうしても硬め・パサつき気味に仕上がる傾向があります。
経験的には、1〜1.2割くらい水を多くすると、ちょうどよく仕上がりました。
「あれ、ちょっとべちゃっとしてるかも?」くらいでも、冷める頃にはむしろちょうど良くなります。
【3】“いい米ちょい足し”で別物になることも
これは正直、びっくりしました。
ある日、うちの妻が備蓄米(パールライスのブレンド米)に、ミルキークイーンを1合だけ混ぜて炊いたんです。

「高かったから、ちょっとだけ大事に使いたくて…」という彼女の一言から始まったこの実験。
炊き上がった瞬間、香りから違う。ツヤも違う。
一口食べたら、「うまっ……」と自然に声が出ました。
炊き立ての瑞々しさはもちろん、
冷めた後のしっとり感や粘りまで、備蓄米だったことを忘れるレベル。
もちろんミルキークイーン単体で炊いたほうが美味しいのは間違いないけど、
「安い米を無駄にしない、でもちょっと幸せになれる炊き方」としては、最高のバランスでした。
【4】まとめ:炊き方で“ダメ米”が“食べられる米”になる
備蓄米は、あくまで“備え”のための米。
美味しさを求めて買うものじゃない…はずなんだけど、
実際に食卓に出す以上は、「できるだけ美味しくしたい」ってのが本音。
次の章では、それでも「やっぱダメだった…」という人のために、
**アレンジレシピと、次に選ぶべき“外れないお米”**を紹介していきます。
それでもまずいなら…アレンジ術&“次に選ぶお米”

いろいろ工夫しても、やっぱり「無理だった…」って人もいると思います。
それ、全然恥じゃないです。**まずいものはまずい。**それだけの話です。
でも、そんなときこそ“諦めて捨てる”じゃなくて、“なんとか活かす”発想に切り替えるのが、生活者の知恵ってもんですよね。
【1】アレンジで“米の限界”を逆手にとる
◆ 雑炊・おかゆ:水分を吸わせ直して風味を整える

→ 塩・だし・具材で味を足すことで、風味の弱さをごまかせる。
体調が悪いときや、夜食にも◎
◆ チャーハン・炒飯:むしろ“パサパサ”が武器になる

→ 備蓄米の“パサつき”は炒めご飯向き。
火力強め&油多めでパラッと仕上げると、見違える。
◆ 炊き込みご飯・味付きご飯:ニオイが気になる人向け

→ 醤油・だし・具材の香りで、元の風味を覆ってしまう。
きのこ・ごぼう・ツナ缶など“香り強め具材”が特におすすめ。
◆ 卵・ふりかけ・バターご飯:最終兵器

→ おかず不要で食べられる味変アイテムは、正直ありがたい。
“味の暴力”に頼るのも一つの手!
【2】それでも厳しい人へ|“次に選ぶべきお米”3選
「もうこの米はリピなし!」と思ったあなたへ。
今後また失敗しないために、“生活者目線で選ぶ、ちゃんと使えるお米”を提案します。
① ブレンド米(コスパ重視で味もそこそこ)
うちで買ってよかったのは、パールライス製造のブレンド米(5kg)。
道の駅で3,600円で買ったものと、同じパッケージのものがAmazonにもあって、レビュー評価も高め。
普通に炊いて“全然アリ”だったし、ミルキークイーンを1合混ぜたときは、まるで別物の仕上がりに。
→ 今すぐ必要な人はこれが現実解。
② ふるさと納税(味重視/時間に余裕ある人向け)
- お得に高品質なお米を手に入れる手段としては超優秀。
- ただし、届くまでに時間がかかる/年収制限があるので、今すぐ欲しい人には不向き。
→ 「家計に余裕があって、少し先を見越せる人」に。
ふるさと納税の「ふるさと本舗」はこちらをクリック👇

③ 株主優待でお米をもらう(中長期の節約策)
- 年1〜2回、優待でもらえる有名銘柄米(魚沼産・あきたこまちなど)はクオリティ高い
- “安くお米を手に入れたい”+“投資も視野に入れてる”人には理想的な手段
→ 実際に私が保有している優待銘柄をこちらの記事で紹介しています:
✅ パールライスのブレンド米、まずいって声もあるけど…?
ネットを見ていると、
- 「パールライスのブレンド米ってまずくない?」
- 「買ってみたけど黄色いし匂いがきつい…」
といった声を見かけることがあります。
たしかに、僕も最初は「当たりハズレあるかもな…」と不安でした。
✅ 実は、ブレンド米は“どれを選ぶか”と“どう炊くか”で別物になる
まず誤解しがちなのが、
“パールライス”というブランド自体に問題があるわけではないということです。
ポイントは以下の2つ:
① ブレンド米=その時その時で中身が違う
- ブレンド米は、価格や品質のバランスを保つために数種類の米を組み合わせて作られています
- 使用する品種や収穫年、精米時期によって味がガラッと変わる
- つまり、「前は美味しかったのに今回は…」ということが普通にある世界
② 炊き方・水加減・保管方法で味が劇的に変わる
- 炊飯器の水加減を1〜2mm多めにするだけでもパサつきが解消されることがあります
- 特に、最初の1回目は水加減の誤差が影響しやすい
- また、炊き込みご飯・チャーハン向きのブレンド米もあるので、使い方次第では“化ける”ことも
✅ 僕が美味しいと感じた理由は“選び方”と“混ぜ技”
僕が道の駅で買ったパールライスのブレンド米(5kg 3,600円)は、
- 精米日が新しく
- パッケージに加工用や業務用表記がなく
- 店頭でも地元で人気の銘柄として扱われていた
という点で、選ぶ時点で“ハズレを引きにくい条件”がそろっていました。
僕としては、パールライスのお米は、日常使いでなんとか合格点で食べられるレベル。
さらに、ミルキークイーン(もっちり甘めの高級銘柄)を1合だけ混ぜて炊いたとき、
風味・粘り・保温後の食感が格段に良くなったんです。
単純に、コシヒカリやあきたこまちなど単一の銘柄米を食べた方がコスパがいいんじゃないの?
と言われればそれまでですが、せっかく買ったパールライスのお米を無駄にしないために一工夫するのはアリじゃないかなと思います。
まとめ:備蓄米の“失敗”から、次の正解を探す

次に買うお米は、ちょっとだけ気をつければ、ちゃんとおいしく、ちゃんと暮らしにフィットします。