心と暮らし 育休パパ日記

「隣のパパはちゃんとしてるのに」って思ってしまった日。“比べる自分”に気づいて少し苦しくなった話

はじめに:比べたくないのに、目がいってしまう

自分のペースで育児してるつもりだった。
でも、保育園でふと目に入った“できるパパ”の存在。
それだけで、なぜか落ち込んでしまった。


比べたくて比べてるわけじゃないのに、
「隣のパパ、ちゃんとしてるなあ」って思ってしまう。

今回はそんな、比べてしまった自分の話。


① 保育園で見かけた“できるパパ”たち

保育園の送り迎えって、ほんの数分のことなんだけど、
なぜかその時間に、いろんな“違い”が見えてくる。


スーツ姿で颯爽と登園するパパ。
先生に「おはようございます〜!」と気さくに話しかけ、
子どもからは、

「パパ、お仕事がんばってね〜!」

って笑顔で手を振られていた。


別の日には、
保育園のイベントで中心になって動いているパパを見かけた。
同じクラスのママたちとも自然に会話していて、
「◯◯さんが企画してくれたんですよ〜!」なんて言われていたりする。


そのたびに、思ってしまう。

「あ、自分は完全に蚊帳の外だな」って。

僕はいつも挨拶だけして、すぐにその場を離れる。
会話の輪にも入れないし、
誰かに頼られるような存在でもない。


しかも今、僕は育休中。
朝の送りはだいたい、ジャージかトレーナーにズボン。
寝癖なんて治さないし、天パだから直すのも面倒くさい。


正直、鏡を見ても「ちょっとこれは…」ってなる日がある。
目のクマもひどいし、無精ひげも残ってて、

まるで“病みあがりの浮浪者”みたいな風貌で園庭に立ってる。


「仕事してないのかな?」
「どこか悪いのかな?」
そんなふうに思われてるんじゃないかと、
自分で勝手に想像して、勝手に落ち込んでしまう。


それが、僕の育休の“外から見える姿”だった。


② 僕は、コミュニケーションが得意じゃない

たぶん、昔からなんだけど──
人と話すのが、得意じゃない。


挨拶はするけど、その先の会話が続かない。
保育園の先生とも、「ありがとうございます〜」だけで終わってしまう。
同じクラスの保護者の人と話してると、
“何か話さなきゃ”って焦って、結局よくわからない空気になる。


一番しんどいのは、
自分が気まずくなってることに相手も気づいてるんじゃないかっていう謎の被害妄想。


そんな自分の横で、
息子が先生と笑いながら話していたり、
他のパパと楽しそうにおしゃべりしていたりすると、

「ああ、僕じゃない方がいいのかもな」って思う瞬間がある。


息子にとって、
もっと話し上手なパパだったら、
もっと堂々としてて、誰とでも仲良くできるパパだったら、

もっと誇れる“かっこいい父親”だったのかもしれないなって、
勝手に落ち込む時がある。


でも、それが今の僕だ。
取り繕えないし、急に社交的にもなれない。
それでも、自分なりに“関わろうとしてる”毎日は確かにある。


③ でも、僕なりにやってることもある

僕は、誰とでも気さくに話せるタイプじゃないし、
保育園の中で目立つようなこともしてない。


でも、それでも、
僕なりに“息子との時間”を大事にしてるつもりだ。


例えば、夕方の飛行機タイム。
ダイソーの330円飛行機を持って、団地横の広いグラウンドへ行く。
「今日は風あるね〜」「どう飛ばす?」って言いながら、
一緒に走って、笑って、転がって、空を見上げる。


ときどきスマホで動画を撮って、
あとで一緒に見るのが定番になってる。

スローで見る“本気で投げる姿”が爆笑ポイントで、
何回もリピートしてくれる。


それだけで、
「あ、今ちゃんと一緒に過ごせてるな」って思える瞬間がある。


誰に評価されるわけじゃない。
SNSに載せるような“映える子育て”でもない。


でも、僕の中では確かに──

「今日も父親として、ちゃんと生きてたな」って思える時間。


この感覚って、すごく小さいけど、
自分を許すきっかけになるような気がしてる。


まとめ:比べてしまう日もあるけど、それでも“僕”はここにいる

他のパパを見て、
「ちゃんとしてるなあ」って思うことがある。
そのたびに、どこか自分が情けなくなって、
「息子に申し訳ないな」って落ち込む日もある。


でも、僕は僕なりにやってる。
スーツも着てないし、
ジャージに天パで寝癖のまま保育園に行くけど。
会話も上手くないし、園のイベントで頼られるタイプでもないけど。


それでも、息子と飛行機を飛ばしてる。
一緒に笑って、一緒に転んで、
その時間をまっすぐに楽しんでる。


誰かと同じじゃなくても、
僕が“ここにいる”ってことだけは、
ちゃんと信じていたい。


かっこよくなくてもいい。
冴えてなくてもいい。
息子が「今日もパパと楽しかった」って思ってくれたなら、

それが僕の“ちゃんと”なんだと思う。


育休中の“モヤモヤ”と向き合った日記:Vol.3、終わり。
読んでくれてありがとう。

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